天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜

「別にストーカーとかしないから!」


「あはは!そういうんじゃなくて暗くなってきたし光くんも帰るの遅くなっちゃうよ!?」


「いいよ、ちひろちゃんと一緒にいれるなら何時でも」


あー、また返答に困るヤツ……。


なんて答えようか考えていると、家の近くに見覚えのある背格好の男の子が見えた。


え……あれって。


「あれ?天馬じゃない?」


横で光くんがそう言うと、あっちも気付いてちょっと驚いていた。


なんで天馬くんがここにいるの!?


すると私の家から咲が出てきて「待って!」と天馬くんの服の裾を掴んだ。


あー、そっか……。


咲に会いに来たんだ。


色々察して私は俯いた。


「ねぇ、あれってちひろちゃんの家族?」


「うん……妹」


「なんで天馬と……」


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