天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
「ちょっと……急に言われても信じられないんだけど……」
「うん。お前の親父さんが亡くなったのは俺のせいなんだよ」
「俺のせいだなんて!」
全然頭の中で整理ができない。
「その後のこととかなんも覚えてない?」
ぶつかって気を失った後……。
病院で目覚める前……。
「あ、私……誰かと話した」
「うん、そん時俺と話してる」
「え!?」
「俺も避けたときに背中打ってその場から動けずにいてさ。そしたら車から必死に出てきたちひろが痛そうな表情で俺んとこまでやってきて〝ここから離れて〟っつったんだよ」
思い出してきた……。
車内で目が覚めた私はパパのことを何度も叫んで呼んだっけ。
でも何も反応がなくて。
そしてそのうち車のボンネットから煙と火が出始めて……。
小学生ながらこれはまずい状況だって思ったんだ。