天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
「めんどくせーな、学校……」
「でも行かなきゃだめだよ」
「ま、いっか。ちひろと同じクラスだし」
天馬くんは起き上がり、私の真後ろに来て抱きしめてきた。
「ちょっと!時間ないよっ」
「1分だけ。そしたら頑張れる」
ぎゅーってされるのは嬉しいけど……。
ここまで甘えられるとは思わなかったな……。
正直慣れてないからどう対応したらいいかわからない。
すごく嬉しいのに素直になれなくて、自分可愛くないな……。
「家に一回帰んないといけないし……」
「帰んなくていい。てかあのおっさんのとこに帰らせたくない」
「そんなわけにはいかないよ」
「毎日こっから通えよ」
「え!?」
それって一緒に住むってこと……?
「あ、結婚しちゃえばいいか」
「結婚って!」