天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
バシッ!
「てめぇが助けを呼んだのか!?」
髪を引っ張られているのと同時に頬を強く叩かれ、意識が飛びそうになる。
大丈夫……きっと咲が警察を呼んでくれる……。
何度か頬を叩かれたけど、そう信じて絶えた。
血の味がしてくる。
きっと口の中切れちゃったのかな……。
「おい、あんま殴んなよ!」
「だってこの女なめやがって、腹立つじゃねーかよ!?」
「リーダーに差し出さなきゃねーんだから、きたねぇ顔にすんじゃねーよ」
リーダー……に差し出す?
私を……?
「とりあえず早く単車もってこい!」