天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
溺愛な日々
ーーーー数か月後。
「天馬くん!朝だよー!」
私の旦那様は寝起きが悪い。
枕に顔をうずめたまま、ビクともしない。
「また遅れるよ!?昨日だって結局遅れちゃって……」
遅れた原因は私にもある。
だって……。
天馬くんはもぞもぞと起き上がると、私の腕を引っ張ってベッドに押し倒した。
毎回といっていいほどこのパターン。
「可愛い奥さん、おはよ」
上から見下ろしてくる天馬くんは寝癖がついててもかっこいい。
なんでなの……?
「て、天馬くん!今日はダメ、本当に!日直だから早く行かなきゃ!」
「優等生だねー」
耳元でそう言って、ごそごそと私の制服のボタンを外していく。
もう手慣れたもんだ。
「ダメーーー!」
今日は全力で拒否った。
毎日流されるままになっちゃうから遅刻しちゃうんだ。
「はぁ、この朝の時間が最高なのに。これのおかげで朝スッキリ起きれんのに」