天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
「その服……似合わないぞ。着替えてこい」
義父の一言で家の雰囲気が一変する。
部下の家族との食事会だというから、お母さんに買ってもらった清楚系の服を着たのに、義父はそれがお気に召さないみたい。
「あなた、この服は今日のためにちひろと選んできたのよ?よく似合って……」
「唯子が選んだのか?それでもダメだ、別の色にしろ」
「……わかりました、違う服を探してきます」
唯子とはお母さんの名前。
お母さんが何を言っても自分の意見を曲げようとしない。
いつものことだけど。
別に私はこの服が欲しかったわけじゃない。
こんな清楚な服装は好まないし、普段は着たりしない。
でもお母さんが似合うと言ってくれた、この淡いピンクのパフスリーブのブラウスは私も少し気に入ってたんだけどな。