天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜


「天馬くんってずるくない?」



「なにが」



「部屋着で来てもモテそうだもんね」



「なにそれ?何着てもかっこいいってこと?」



「え、それ自分で言う!?」



「だって今の言い方はそういうことでしょ?」



自信に満ち溢れてて羨ましいなぁ。


この人は悩みなんてなさそうだ。



「お前だっていーじゃん、それ」


「え?」


「そういうの着るんだ?」



あ……このブラウスのことか。



「ううん、今日本当は親の会社の人たちと食事会があったんだけどさ……私だけ行かないことになったんだ。これはそのために買った服だったの。普段はこういうの着ないよ」

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