天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
「岩頭だから!私!」
「え、岩って……石頭じゃなくて岩?」
あははと豪快に笑う神城くん。
こんなに親しみやすい人だったんだ。
しかし……これはマジもんのイケメンだ。
横顔がすごく綺麗……これが美形というものか。
「あの……さっき煙草吸って……」
そう言いかけた時、神城くんの手が私の口を塞いだ。
「そろそろ来るよ」
そっと扉の方を覗くと、案の定安西先生がやってきた。
「おい!誰かいるのか!?」
私と神城くんは息を殺した。
まって。
私の口を塞いでいる神城くんの手の平が、私の唇とくっついてる!
それだけで変にドキドキして息苦しい。
神城くんはそっと安西先生の方を覗いていたので私も恐る恐る覗いてみた。