天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜

「もしかして今日さ、許婚の人もきてたの?」


「え!う、うんっ」


急に天馬くんの話になったもんだから動揺してしまった。


「なにその反応!本当に好きになったの!?」


身を乗り出し、目を輝かせている。


「好きにはなってないよ、ただ……良いやつだなっては思う」


「そっかー、なんかさぁそれが本当の恋愛に結びついて結婚したら素敵だよね!?2人は運命だったみたいな」


「そんなうまくはいかないよ。咲こそどうなの!?もちろん今は難しいかもしれないけど好きな人とかは……」


「いたよー、彼氏もいたし……」


「え!」


こういう話をするのは何気に初でドキドキしてしまう。

でも少し寂しそうな表情をしてるのが気になる。


「でも振られちゃった。あっちの親にも反対されてさ」



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