天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
「えー!?信じられない!こんな良い子で可愛い咲を振るなんて!そいつ地獄に落ちるよ!」
あははと笑う咲がなんだか悲しげに見えて辛くなる。
まだ未練があるのかなって。
でも仕事の事考えると難しいんだろうな……。
ピンポーンとインターフォンが鳴った。
「あ、佐々木さん着いたみたい!行ってくるね!」
「うん!また恋バナしようね」
振り返った咲は可愛い笑顔を振りまいていて。
この子はみんなに愛されるために生まれてきたんだなって感じがする。
しかし、咲のこと振ったなんて信じられない。
一体どこのどいつなのよ。
私はイライラしながら薬箱を戸棚にしまった。