天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
「彼氏、天馬と同じバイト先なんだよー」
「あ、私がこの前行ったお店?」
「そう!あのビリヤードの店で知り合ってさぁ、天馬も仲良くなって働くことになったんだよ」
「そうだったんだー」
「こんなこと聞くのも変だけど……ちひろちゃん、天馬のこと本気になった?」
「え!?」
唐突にそんなことを言われたから、驚いてバナナを落としてしまった。
この前咲にも同じようなことを聞かれたばかりなのに。
なんでこんなに動揺してしまうのか。
「ごめん!大事なバナナがぁっ」
「アハハ……別に好きとかはまだ……良い人だとは思うけど」
「そっか。うん、友達としてはすごいいいやつなんだよね、面白いし友達思いだし、色んな事知ってるし。でも恋愛となるね、よくわかんない部分あって」