泣きたがりの君に優しい歌をあげる
アイドルの真夏くんは、私は中学3年生の時に彗星のごとく、音楽業界に現れた。私とおなじ歳のアーティスト「真夏」は冬に『粉ゆき』という曲でデビューしたのだけれど、まるで夏をかんじさせるキラキラとした雰囲気はそのままだった。
私はすぐにあの「真夏」くんだとわかった。
その後、お母さんに真夏くんの話をしたのだけれどこのいきなりアーティストとしての人気を不動のものにしてしまった真夏くんがあの時の男の子である訳なんてないとすぐに否定されてしまったのだ。
それでもわたしは真夏くんの事をずっとあの時の彼だと思っている。