マリオネット-せかんど
さくら
去年の夏。
ショウマは家の整理をしていた。
ショウマが住む、丘にある小屋は両親が集めた珍しい本や童話が数多く置かれている。
両親は大の本好きで、旅に出ては本を大量に買ってくる。
本が小屋の中に入らなくなったので掃除をしているのだ。
「はぁぁ…何でここまで集めるかな…」
数え切れない程の溜め息をし、山積みにされた本を取った。
と。
「うわっ!」
バランスを崩し、持っていた本をぶちまけてしまった。
バサバサを音をたてて周りの山も崩れていく。
やる気がなくなっていく音がした。
「んだよ…またやり直しかよ…」
再び大きく溜め息をし、赤茶色の本を手にとる。
「…ん?こんなんあったっけ…」
手にしたのは「マリオネット」と書かれた絵本だった。
表紙には、涙を流した女の子が立っている。
時間が大分経っているようで、少し汚れている。
ショウマは家の整理をしていた。
ショウマが住む、丘にある小屋は両親が集めた珍しい本や童話が数多く置かれている。
両親は大の本好きで、旅に出ては本を大量に買ってくる。
本が小屋の中に入らなくなったので掃除をしているのだ。
「はぁぁ…何でここまで集めるかな…」
数え切れない程の溜め息をし、山積みにされた本を取った。
と。
「うわっ!」
バランスを崩し、持っていた本をぶちまけてしまった。
バサバサを音をたてて周りの山も崩れていく。
やる気がなくなっていく音がした。
「んだよ…またやり直しかよ…」
再び大きく溜め息をし、赤茶色の本を手にとる。
「…ん?こんなんあったっけ…」
手にしたのは「マリオネット」と書かれた絵本だった。
表紙には、涙を流した女の子が立っている。
時間が大分経っているようで、少し汚れている。