続・拗らせDKの偏った溺愛
掛け声やそのあとにある演武はそれぞれの応援団が考えるので、言っていることや、やっていることはクラスごとにバラバラです。
だからこそ、応援団長の声に合わせてクラス全員の息の合った掛け声が続くかどうかがとても大切なのです。
「フレー!フレー!」
という掛け声もあれば
「勝つぞ♪勝つぞ♪」
といったような歌のような掛け声もあります。
どのクラスも本番までに何度もセリフやタイミングを合わせる練習をしているので、団長の後の掛け声は大勢の声が重なり、かなりの迫力があります。
私も野田くんの後に続こうと思います!
「「「疾風雷神~~~!!!」」」
すごいです!みなさん息ぴったりです!!!
「風のごとく駆ける竜の覇気と~」
「「「風のごとく駆ける竜の覇気と~~~!!!」」」
「げっ、なんだよこのコール・・・、まさか」
クラス全員での練習に一切参加したことのない竜也くんは、完全に観客としてボンヤリご覧になっていたのですが、途中でなにかを言っていたような?
…と思うのですが、周りの声にかき消されて聞こえませんでした。
下僕への指令でないのはわかりましたので、ここはスルーさせていただきます!
「雷のごとき虎の闘志とともに~」
「「「雷のごとき虎の闘志とともに~~~!!!」」」
「うわぁ。自意識過剰って言われるかもだけど、さすがにこれはちょっと・・・」
そう言えば、虎谷くんも苦笑いをされながら何かを言っていたようですが・・・。
「勝利を手にするのは我ら2年3組~」
「「「勝利を手にするのは我ら2年3組~~~!!!」」」
掛け声が終わると次は手拍子です。
同時に佐藤さんたちが精魂込めて仕上げられた応援旗が応援団の手によって大きく振られ始めます。
私たちが”旗振り”と呼んでいる演武なのですが、竜虎のお二人をイメージして描かれた応援旗は睨み合う竜と虎がなんとも言えない迫力を醸し出しており、それがさらに風を受けてはためくことで気韻生動・・・素晴らしい光景です。