続・拗らせDKの偏った溺愛


「制限時間終了時に最もたくさん鉢巻きを持っていて、かつ騎馬が崩れていない団が勝ちです」


一通りルールを説明し終わりましたが、竜也くんはまだいろいろと考えてらっしゃいます。


「制限時間終盤に鉢巻きを死守できてる騎士が少なければ、一発逆転を狙っていっぱい鉢巻きを持っている旗持ちを狙うのは大いにアリってことだな」


「はい!」


こんなに乱戦に興味を持っていただけるとは思わなかったので、とってもうれしいです。


「じゃあ、鉢巻きをいっぱいもってる団の騎馬を崩しに行くのもアリか?」


真剣に考えていたと思ったら、突如ニヤリと黒い笑みを浮かべた竜也くん・・・。


「えっ!?えっと・・・乱戦の禁止事項は旗で攻撃することと、騎士の方が殴り合ってはいけない、の2つですので・・・」


「だったら騎馬同士が体当たりで力比べしても問題ないな!」


うっ、そう言われるとそうなのかもしれません。


「っていうか、竜也、やけに楽しそうだね。もしかして乱戦に参加してみたくなった?」


虎谷くんがニコニコしながら竜也くんに声をかけられました。
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