琉衣くんは閉じこめたい
「小雪ちゃんさ
明日は一人だけ、私服で来てね」
「同じ制服着て遊園地にいられるとさ
うちの高校がダサ女の集まりだって
勘違いされちゃうからさ」
「よろしくね~」と、肩を叩かれた私。
みんながいなくなったことを察し
顔を上げてみた。
はぁ~~~~、やっぱりそうだ。
3-1のこの教室内
私の味方になってくれそうな子は、誰一人いない。
『ぼっちだし、嫌われて当然だよね』
遠巻きからイジメに加担しているよう
ニヤつきながら私を見る子か
『私はいじめに、関わってないんで』
見て見ぬふりをする子。
そのどちらかだけしか存在しない。