青の先で、きみを待つ。
「あかり、聞こえる……!?」
そんな中、美保の声が飛んできた。
「き、聞こえるよ! 美保!」
私も届くように大声で返事をする。
「私、あかりが大好き! 友達以上の親友だって思ってるし、この先もずっとそうだよ! でもあかりには後悔してほしくない! だから離れても、二度と会えなくても私はあかりのことを全力で応援する!」
「……み、美保っ」
「紺野さん!」
次に私を呼んだのは橋本さんだった。
「私も紺野さんがいたから今笑えてるよ! みんな私を無視しても紺野さんだけは手を差し伸べてくれた! すっごく救われたし嬉しかった…っ…」
「橋本さん……」
「だから今度は私が紺野さんのことを助ける! 事情はわからないけど、紺野さんがやろうとしてることなら私も応援したいから!」
大声を出すタイプじゃないのに、橋本さんの声はしっかりと私の耳に届いた。
ふたりがドアをこじ開けようとする先生たちを必死で追い払おうとしてくれている。その戦ってる様子が目に浮かんだ。
私だけだ。まだ悩んでいるのは。
みんながこんなにも背中を押してくれてるのに、私はなにを迷うの?
私はどうしたいの?
情けなくて涙があふれた。