君は、幸せな人魚姫になった
「それでも、俺は青井が好きだ」
「だめだよ、こんな未来のない私なんて……」
「俺が!絶対に治す方法を見つけてみせるから。医者になって、青井のことを治すから。だから、そんな風に言わないでくれ……」
気が付けば、帆高の瞳からも涙が溢れていく。それが何故かは帆高にはわからない。だが、真夏の図書室で二人はしばらく離れることなく、そのままだった。
帆高の告白は断られてしまったのだが、懸命なアプローチを続け、三年生の夏にみずきは折れてくれた。
「私の秘密を知って、そこまで言ってくれるなんて青山くんだけじゃないかな?」
好き、そう照れ臭そうに言った彼女を、帆高は強く抱き締める。互いの優しい心音が伝わる。それは生きている証だ。
「絶対、大切にする」
初めて好きになった人を救う、そう決意して帆高はみずきを見つめた。
両親に何もかも決められていた帆高は、初めて自分のやりたいことやなりたい夢を見つけた。
死に物狂いで努力をし、帆高は医大に入学することができた。みずきも調理師になるために専門学校へ入学し、忙しいながらも二人は時間が会えばデートをした。
「だめだよ、こんな未来のない私なんて……」
「俺が!絶対に治す方法を見つけてみせるから。医者になって、青井のことを治すから。だから、そんな風に言わないでくれ……」
気が付けば、帆高の瞳からも涙が溢れていく。それが何故かは帆高にはわからない。だが、真夏の図書室で二人はしばらく離れることなく、そのままだった。
帆高の告白は断られてしまったのだが、懸命なアプローチを続け、三年生の夏にみずきは折れてくれた。
「私の秘密を知って、そこまで言ってくれるなんて青山くんだけじゃないかな?」
好き、そう照れ臭そうに言った彼女を、帆高は強く抱き締める。互いの優しい心音が伝わる。それは生きている証だ。
「絶対、大切にする」
初めて好きになった人を救う、そう決意して帆高はみずきを見つめた。
両親に何もかも決められていた帆高は、初めて自分のやりたいことやなりたい夢を見つけた。
死に物狂いで努力をし、帆高は医大に入学することができた。みずきも調理師になるために専門学校へ入学し、忙しいながらも二人は時間が会えばデートをした。