吉良くんの弱愛なところ。
ばらばらと集まっていた男女が散り、視界が広くなった。
やっと、解放されたようで、ぐったりと疲れた気分。
……これは、たぶんセーフ、だよね?
安堵でふーーっと長めの息をつき、机の上にべたっと伸びる。
「ほんっと、カナ、人気者だよねえ」
呆れたように笑う琳果に、「そんなことないってば……」と反論する。
男の子はわたしみたいな軽い女なんて、ただの遊び相手くらいにしか思ってないだろうし、女の子なんて合コンの男の子集めに呼んでくれているだけだもの。
そう言えば、琳果は首を横に振った。
「みんな、カナが大好きなんだよ。だからあんたが、超可愛くてモテまくるのに、だれも妬まないの。
……ま、カナはわたしの親友だからそこは譲らないけど」
「……っ琳果ラブ!! 好き!!」
「はいはい、3日後はわたしとデートね」
「あたりまえだ!!」