吉良くんの弱愛なところ。

「あ、でもこれじゃあ吉良くんも適当な人みたいになるかも」




名前の記入欄もあるけれど、そんな小さいところに書く気ない。


日直は、わたしと吉良くんのふたり。

この雑さでわたしだということは丸わかりだけれど、もし万が一、吉良くんがこれを書いたと思われたら、彼によけいな被害を受けさせてしまうことになる。


めんどうだけど、どうにかしなきゃなー。





たぶん、吉良くんは几帳面な性格だと思われる。


だってほら、黒板すっごい綺麗。





彼もわたしのような性格に認定されるのはさすがによろしくないので、さきほどの言葉の下に、今度は小さく『by くるるぎ！』と付け足しておいた。