カクレンボ
「撮り直すぞ。さすがにこれは恥ずかしい」
「あら、いい思い出になるじゃない。そら、絶望の瞬きとか言ったりして」
「絶望って言うな絶望って」
桜が自分のいった事がツボなのか笑いが止まらない。
桜は笑いながらももう一度スマホを構える。構えたときには笑みだけを残していた。
「改めて、はいチーズ」
部屋に響いたシャッター音。わたしはカメラに向けてピースをした。桜が撮った写真を確認している。
「あ、今回は大丈夫」
「なんで残念そうにしてんだよ」
桜のわざとらしい反応にちゃんとそらはツッコミを入れてあげている。空も、それが楽しいんだろう。でなきゃ毎回桜のボケにツッコめない。
「これ、グループのアイコンにするね」
私達には4人だけのライングループがある。『四季』というそのまんまのグループ名。4人で撮った写真がなかったから今までは季節にあった写真をアイコンと背景にしていた。桜が春、空が夏、わたしが秋、雪が冬と、それぞれきれいな写真をネットから拾ってきていたのだ。いつか撮ろういつか撮ろうと言ってるうちにもう一年の終わりまで時が進んでしまっていた。
「ピッタリ!良かったー」
桜が喜んだ。自分のスマホで確認してみると、アイコンが変わっていた。しかも4人がきれいに枠内に収まっていた。
「おーすごい!」
わたしはスマホ画面のアイコンをみて、無意識にそんな言葉が出た。偶然だけれど4人が円の中にちゃんと欠けることなく入りきっている。
「あら、いい思い出になるじゃない。そら、絶望の瞬きとか言ったりして」
「絶望って言うな絶望って」
桜が自分のいった事がツボなのか笑いが止まらない。
桜は笑いながらももう一度スマホを構える。構えたときには笑みだけを残していた。
「改めて、はいチーズ」
部屋に響いたシャッター音。わたしはカメラに向けてピースをした。桜が撮った写真を確認している。
「あ、今回は大丈夫」
「なんで残念そうにしてんだよ」
桜のわざとらしい反応にちゃんとそらはツッコミを入れてあげている。空も、それが楽しいんだろう。でなきゃ毎回桜のボケにツッコめない。
「これ、グループのアイコンにするね」
私達には4人だけのライングループがある。『四季』というそのまんまのグループ名。4人で撮った写真がなかったから今までは季節にあった写真をアイコンと背景にしていた。桜が春、空が夏、わたしが秋、雪が冬と、それぞれきれいな写真をネットから拾ってきていたのだ。いつか撮ろういつか撮ろうと言ってるうちにもう一年の終わりまで時が進んでしまっていた。
「ピッタリ!良かったー」
桜が喜んだ。自分のスマホで確認してみると、アイコンが変わっていた。しかも4人がきれいに枠内に収まっていた。
「おーすごい!」
わたしはスマホ画面のアイコンをみて、無意識にそんな言葉が出た。偶然だけれど4人が円の中にちゃんと欠けることなく入りきっている。