OLユンファ。闇の左手第二巻。
危機に立つガリラ船
【危機に立つガリラ船】

地球の王女さまはチョコクッキーを食べていました。
秘書官のドリアがローマ市内で猫と交渉をしています。

ブルーの星系はのんびりとした時間を過ごしていました。

「ガリラ船で火災ですって？」

「はい」

ガリラ船は星間ガスを低速飛行しながら回収する直径数十キロの巨大宇宙船だ。

テトクムが操縦するガリラ船はエネルギー貯蔵システムの一部でもある。

したがって水素ガスを溜め込んだガリラ船はテトクムの救出や消火作業の困難さだけでなく、ブルーの星系のエネルギー供給を不安定化させ失業やGDPの低下を生むはず。

さらにブルーの星系の地位が失脚すれば、パニックからたとえば中央銀河ユニオンなどの離反が始まる。
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