OLユンファ。闇の左手第二巻。
ゴシュン五世は元来、自然には疎い。
文化が違うからだ。

しかし何年も庭木を手入れをしていると草花の個性もわかってくる。

ちりんちりん。

ちりんちりん。

花が咲く。

日差しを浴びながら庭木の手入れをする。
水を撒く。

自室に戻り文献を開く。

文献には過去のデータや思索が蓄積されていた。

市仁兄さんがやってくる。

ゴシュン五世はうとうとと机で寝ていた。

毛布がかけ直される。

ゴシュン七世が市仁兄さんと四阿で遊戯。

「ねえ、好きな人が出来たの」
ゴシュン七世が市仁兄さんに囁く。
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