首取り様1
『で? 地蔵に来たらどうなるんだ?』
不意に慎也が我に返るようなことを言った。
『え?』
佳奈は思わず聞き返す。
『ほら、肝試しって言えば怖い場所に行ったら祟られるとか、そういうやつじゃないのか?』
慎也はちっとも怖くないのか、さっきから地蔵の首をペチペチと叩いている。
『そういう噂は聞いたことがないよ』
明宏の説明に慎也は途端につまらなさそうな表情になった。
『なんだよ、特になにもないのか』
『慎也は祟られたかったの?』
佳奈が聞くと慎也はファイティングポーズを取り『幽霊と対決してみたかったんだよ』と、真剣な表情で言った。
それからじばらく地蔵の周りにいたけれど、特におかしな現象が起きることもなく、6人はそのまま帰ってしまったのだった。
不意に慎也が我に返るようなことを言った。
『え?』
佳奈は思わず聞き返す。
『ほら、肝試しって言えば怖い場所に行ったら祟られるとか、そういうやつじゃないのか?』
慎也はちっとも怖くないのか、さっきから地蔵の首をペチペチと叩いている。
『そういう噂は聞いたことがないよ』
明宏の説明に慎也は途端につまらなさそうな表情になった。
『なんだよ、特になにもないのか』
『慎也は祟られたかったの?』
佳奈が聞くと慎也はファイティングポーズを取り『幽霊と対決してみたかったんだよ』と、真剣な表情で言った。
それからじばらく地蔵の周りにいたけれど、特におかしな現象が起きることもなく、6人はそのまま帰ってしまったのだった。