首取り様1
急変する
首無し地蔵には1度行ったことがあるので、迷うことなくたどり着くことができた。
以前来た時と同じように東屋の中に鎮座している5体の地蔵。
相変わらず苔むしていて、誰の手入れもされていないみたいだ。
「こういうの、ちゃんと管理しないといけないのにね」
地蔵を見下ろして美樹がつぶやく。
「そうだね。手入れしてないから肝試しの場所になったのかも」
「だから地蔵が怒って俺たちに変なことをさせてるのか?」
佳奈の言葉に、慎也が横槍を入れた。
「それはわからないけど……」
だけど、ここが全くの無関係とは思えなかった。
地蔵の呪い、とまでは行かないにしても、なにかあると思う。
「この街に首なし地蔵って他にもあるのかな?」
美樹が明宏に聞いた。
明宏は顎に指を当てて記憶をたどる。
「いや、ここ以外には聞いたことがないな。もしかしたら僕が知らないだけかもしれないけど」
「ここしかないなら夢の中で言われる『地蔵の首になる』っていうのは、この地蔵の首になるってことで間違いなさそうだな」
以前来た時と同じように東屋の中に鎮座している5体の地蔵。
相変わらず苔むしていて、誰の手入れもされていないみたいだ。
「こういうの、ちゃんと管理しないといけないのにね」
地蔵を見下ろして美樹がつぶやく。
「そうだね。手入れしてないから肝試しの場所になったのかも」
「だから地蔵が怒って俺たちに変なことをさせてるのか?」
佳奈の言葉に、慎也が横槍を入れた。
「それはわからないけど……」
だけど、ここが全くの無関係とは思えなかった。
地蔵の呪い、とまでは行かないにしても、なにかあると思う。
「この街に首なし地蔵って他にもあるのかな?」
美樹が明宏に聞いた。
明宏は顎に指を当てて記憶をたどる。
「いや、ここ以外には聞いたことがないな。もしかしたら僕が知らないだけかもしれないけど」
「ここしかないなら夢の中で言われる『地蔵の首になる』っていうのは、この地蔵の首になるってことで間違いなさそうだな」