首取り様1
絶叫
慎也は絶叫と共に目を覚ました。
勢いよくベッドに上半身を起こして、口を大きく開けて空気を吸い込む。
全身汗でぐっしょりと濡れて髪の毛は張り付いている。
でもそんなことは気にもならなかった。
「佳奈が……佳奈が……」
うわ言のように呟いて金魚のように口をパクパクと動かす。
そうしている間に徐々に気持ちが落ち着いてきて、ベッド脇のスマホへ手を伸ばした。
時刻は夜中の1時。
いつもと同じ時間だ。
次々とグループメッセージが送られてくるけれど、それを確認するつもりはなかった。
ベッドから起き出した慎也はジーンズに着替えをすると階段を駆け下りた。
いつも玄関先に置いてあるバッドを力強く握りしめて外へ出る。
今夜も人影は1つもなかった。
まだ明かりがついている民家からも、聞こえ漏れてくる声はない。
今回夢の中で首がなかったのは佳奈だった。
佳奈は無残にも首を切断され、布団は血に濡れていた。
勢いよくベッドに上半身を起こして、口を大きく開けて空気を吸い込む。
全身汗でぐっしょりと濡れて髪の毛は張り付いている。
でもそんなことは気にもならなかった。
「佳奈が……佳奈が……」
うわ言のように呟いて金魚のように口をパクパクと動かす。
そうしている間に徐々に気持ちが落ち着いてきて、ベッド脇のスマホへ手を伸ばした。
時刻は夜中の1時。
いつもと同じ時間だ。
次々とグループメッセージが送られてくるけれど、それを確認するつもりはなかった。
ベッドから起き出した慎也はジーンズに着替えをすると階段を駆け下りた。
いつも玄関先に置いてあるバッドを力強く握りしめて外へ出る。
今夜も人影は1つもなかった。
まだ明かりがついている民家からも、聞こえ漏れてくる声はない。
今回夢の中で首がなかったのは佳奈だった。
佳奈は無残にも首を切断され、布団は血に濡れていた。