首取り様1
月明かりに照らされている地蔵は昼間見るよりもずっと気味が悪く、ずっと見ていると気分が悪くなってきそうな雰囲気があった。
慎也は地蔵に近づくと周囲を確認しはじめた。
茂った草をかき分けてその下に佳奈の首がないか探す。
しかし、そこにはなにもなかった。
「チッ」
あてが外れたことで小さく舌打ちをして、地蔵から離れた。
ふと、ネット記事のことを思い出す。
地蔵はこうしてちゃんとある。
それなのになにもなかったと証言している人の方が多いらしい。
それは一体どういうことだろう?
ホラースポットとして認識されているのに肝心の地蔵がないとなれば、都市伝説にまで発展するとは思えないし。
少し考えてみたけれど、すぐにやめた。
考えることは苦手だ。
明宏か、女子たちに頼る方がマシ。
慎也は地蔵に近づくと周囲を確認しはじめた。
茂った草をかき分けてその下に佳奈の首がないか探す。
しかし、そこにはなにもなかった。
「チッ」
あてが外れたことで小さく舌打ちをして、地蔵から離れた。
ふと、ネット記事のことを思い出す。
地蔵はこうしてちゃんとある。
それなのになにもなかったと証言している人の方が多いらしい。
それは一体どういうことだろう?
ホラースポットとして認識されているのに肝心の地蔵がないとなれば、都市伝説にまで発展するとは思えないし。
少し考えてみたけれど、すぐにやめた。
考えることは苦手だ。
明宏か、女子たちに頼る方がマシ。