首取り様1
☆☆☆
ファミレスに集合したとき、佳奈はすぐに慎也の異変に気がついた。
今日の慎也は太ももに包帯を巻くために短パンを履いてきているのだ。
元気な少年のような格好にしばしあっけに取られ、そして誰にも聞かずにケガ原因を理解した佳奈は思わず慎也の胸に飛び込んでいた。
「慎也の方が大丈夫じゃないじゃん!」
ギュッと抱きついた状態で叫ぶ。
ファミレスの店員が何事かとこちらへ視線を向けているが、佳奈は気にしなかった。
「大したケガじゃなかったんだ。大丈夫だって」
慎也はなだめるように佳奈の頭を撫でる。
確かに存在している頭部に、慎也は大きく息を吐き出した。
今朝電話で安否を確認したものの、やはりこうして実際に会って触れ合うことで安心できることがある。
「それで、佳奈のところにも黒い影が来たんだろう?」
しばらくして落ち着いてから、大輔が質問した。
「うん。来た」
思い出して青ざめ、うつむいてしまう。
ファミレスに集合したとき、佳奈はすぐに慎也の異変に気がついた。
今日の慎也は太ももに包帯を巻くために短パンを履いてきているのだ。
元気な少年のような格好にしばしあっけに取られ、そして誰にも聞かずにケガ原因を理解した佳奈は思わず慎也の胸に飛び込んでいた。
「慎也の方が大丈夫じゃないじゃん!」
ギュッと抱きついた状態で叫ぶ。
ファミレスの店員が何事かとこちらへ視線を向けているが、佳奈は気にしなかった。
「大したケガじゃなかったんだ。大丈夫だって」
慎也はなだめるように佳奈の頭を撫でる。
確かに存在している頭部に、慎也は大きく息を吐き出した。
今朝電話で安否を確認したものの、やはりこうして実際に会って触れ合うことで安心できることがある。
「それで、佳奈のところにも黒い影が来たんだろう?」
しばらくして落ち着いてから、大輔が質問した。
「うん。来た」
思い出して青ざめ、うつむいてしまう。