首取り様1
「つまり、今から春香の首を探すってこと?」
佳奈の質問に慎也は真面目な顔で頷いた。
誰もいない街。
黒い化け物が出現する街。
それはもう、自分たちの知っている街とはかけ離れたものだった。
「でも、どこを探すの?」
美樹が誰にともなく尋ねる。
この街のどこかに春香の首があるのか、それとも日本のどこかにあるのか、それすらもわからない状況だ。
どこを探していいかなんて検討もつかない。
「全員で行動していたら、朝には間に合わない」
そう言ったのは明宏だった。
まだ青い顔をしているけれど、随分と落ち着いてきたようだ。
「じゃあ、3組に別れて探そう。佳奈と慎也。美樹と明宏。俺は1人で探す」
「1人は危険だ」
慎也がすぐに口を挟んだ。
佳奈の質問に慎也は真面目な顔で頷いた。
誰もいない街。
黒い化け物が出現する街。
それはもう、自分たちの知っている街とはかけ離れたものだった。
「でも、どこを探すの?」
美樹が誰にともなく尋ねる。
この街のどこかに春香の首があるのか、それとも日本のどこかにあるのか、それすらもわからない状況だ。
どこを探していいかなんて検討もつかない。
「全員で行動していたら、朝には間に合わない」
そう言ったのは明宏だった。
まだ青い顔をしているけれど、随分と落ち着いてきたようだ。
「じゃあ、3組に別れて探そう。佳奈と慎也。美樹と明宏。俺は1人で探す」
「1人は危険だ」
慎也がすぐに口を挟んだ。