首取り様1
首
佳奈は慎也に右手を握られて深夜の街を歩いていた。
コンビニやファミレスの電気はついているけれど、中に人の気配はない。
「本当に誰もいないね」
「あぁ」
慎也は絶対に佳奈の手を離さないと決めていた。
この状況ではなにが起こってもおかしくは無いと思えたし、警察署で見た黒い化け物のこともある。
いつも以上に警戒してゆっくりと街を歩く。
「ちょっと、そのへんの家に入ってみるか」
「え?」
突然足を止めたかと思うと、躊躇なく見知らぬ人の民家へ歩いて行く慎也。
佳奈は手を引かれるがままにそれについて行った。
玄関に立った慎也は念のためにチャイムを鳴らした。
しかし中から誰かが出てくる気配はない。
2度、3度と続けて鳴らす。
普通これだけ鳴らせば目が覚めそうなものだけれど、やはり誰も出てこない。
コンビニやファミレスの電気はついているけれど、中に人の気配はない。
「本当に誰もいないね」
「あぁ」
慎也は絶対に佳奈の手を離さないと決めていた。
この状況ではなにが起こってもおかしくは無いと思えたし、警察署で見た黒い化け物のこともある。
いつも以上に警戒してゆっくりと街を歩く。
「ちょっと、そのへんの家に入ってみるか」
「え?」
突然足を止めたかと思うと、躊躇なく見知らぬ人の民家へ歩いて行く慎也。
佳奈は手を引かれるがままにそれについて行った。
玄関に立った慎也は念のためにチャイムを鳴らした。
しかし中から誰かが出てくる気配はない。
2度、3度と続けて鳴らす。
普通これだけ鳴らせば目が覚めそうなものだけれど、やはり誰も出てこない。