首取り様1
みんなにも連絡して確認しなきゃ!


そう思ったときだった。


ポンッと新しいメッセージが届いたことを知らせる音が響いた。


同時に画面上に新規のメッセージが表示される。


それを見た瞬間佳奈は呼吸が止まってしまいそうになった。


それは首を切断されていた春香からのメッセージだった。


《春香:みんな、昨日のことを覚えている?》


いつもは絵文字やスタンプを大量に使う春香が、今日はそれだけを文章でよこしてきた。


佳奈はゴクリとツバを飲み込んでそのメッセージを見つめる。


これは本当に春香が送ってきたメッセージなんだろうか。


だって、春香は昨日……。


また、切断された首を思い出して気分の悪さを感じた。


スマホ画面から視線を外して深呼吸を繰り返している間に、ポンポンと次々メッセージが届く。


少し気分が落ち着いたところで、もう1度メッセージを確認した。


《大輔:春香、大丈夫なのか!?》


《明宏:信じられない。昨日のあれは夢じゃなかったのか?》
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