首取り様1
☆☆☆
あの足跡はしばらく続いていたけれど、昼間と同じで途中で途切れて消えていた。
美樹はそこで立ち止まり、周囲を確認している。
山から少し離れた場所で、周りは林と民家と畑があるばかり。
見える範囲で明宏の首がありそうにはない。
「ここからどう探すかが問題だな」
慎也がつぶやく。
ここまで来たらとにかく周辺を探してみる他ない。
手がかりは途切れてしまったのだから。
それぞれがそう感じ始めていたときだった。
ガサガサと林の木々が揺れる音が聞こえてきて全員が視線をそちらへ向けた。
シンとした闇の中、何かが林の中でうごめいている。
「野生動物?」
春香が誰にともなく質問する。
「違う」
大輔が短く返事をして両手でバッドを握りしめた。
あの足跡はしばらく続いていたけれど、昼間と同じで途中で途切れて消えていた。
美樹はそこで立ち止まり、周囲を確認している。
山から少し離れた場所で、周りは林と民家と畑があるばかり。
見える範囲で明宏の首がありそうにはない。
「ここからどう探すかが問題だな」
慎也がつぶやく。
ここまで来たらとにかく周辺を探してみる他ない。
手がかりは途切れてしまったのだから。
それぞれがそう感じ始めていたときだった。
ガサガサと林の木々が揺れる音が聞こえてきて全員が視線をそちらへ向けた。
シンとした闇の中、何かが林の中でうごめいている。
「野生動物?」
春香が誰にともなく質問する。
「違う」
大輔が短く返事をして両手でバッドを握りしめた。