首取り様1
☆☆☆
朝早い時間からファミレスで集合すると、すでに他の5人は集まっていた。
佳奈は慎也の前の席に座り、窓際に座っている明宏へ視線を向けた。
顔色は悪いけれどしっかりと現実をうけとめているようだ。
「みんな。昨日は本当にありがとう」
明宏は生真面目に頭を下げてお礼を言った。
「そんなの気にしなくていいって」
慎也が言う。
佳奈も同意を示して頷いた。
今大事なのはそういうことじゃない。
2日続けて起こったこれは1体なんなのかということだ。
「僕のところにも、たぶん春香と同じ5人が来た。黒い影で、頭はなかった。そいつらの中の1人が鉈で僕の頭を切断したんだ。本当に切られたみたいな痛みだった。今でもまだ覚えてる」
明宏はそう言って自分の首に触れた。
春香と同じように傷ひとつ残っていない。
「それからは記憶がないんだ。気がついたら朝になってた」
「俺たち、なにに巻き込まれてるんだろうな」
腕組みをして話を聞いていた慎也がつぶやく。
朝早い時間からファミレスで集合すると、すでに他の5人は集まっていた。
佳奈は慎也の前の席に座り、窓際に座っている明宏へ視線を向けた。
顔色は悪いけれどしっかりと現実をうけとめているようだ。
「みんな。昨日は本当にありがとう」
明宏は生真面目に頭を下げてお礼を言った。
「そんなの気にしなくていいって」
慎也が言う。
佳奈も同意を示して頷いた。
今大事なのはそういうことじゃない。
2日続けて起こったこれは1体なんなのかということだ。
「僕のところにも、たぶん春香と同じ5人が来た。黒い影で、頭はなかった。そいつらの中の1人が鉈で僕の頭を切断したんだ。本当に切られたみたいな痛みだった。今でもまだ覚えてる」
明宏はそう言って自分の首に触れた。
春香と同じように傷ひとつ残っていない。
「それからは記憶がないんだ。気がついたら朝になってた」
「俺たち、なにに巻き込まれてるんだろうな」
腕組みをして話を聞いていた慎也がつぶやく。