首取り様1
普通に民家が立ち並んでいる一角らしい。
佳奈たちも何度もその道を通ったことがあったけれど、首なし地蔵があったかどうかは記憶に定かではなかった。
『近いし、夏休みと言わずに明日にでも行ってみようよ』
ちょうど明日は休みだ。
なんの予定も入っていなかった春香がみんなを誘うように言った。
『あぁ、いいぜ』
即答したのは大輔だ。
きっと大輔も暇をする予定だったのだろう。
それなら2人でデートすればいいのにと思ったが、翌日は6人全員の予定が空いていたのだ。
当時はそれを不思議にも思わなかったけれど、今考えてみるとなにか得体のしれない気持ち悪さを感じる。
結局『地蔵』の話を切り出したのが誰かはわからないままだったのに、6人は肝試しに向かうことになったのだった。
佳奈たちも何度もその道を通ったことがあったけれど、首なし地蔵があったかどうかは記憶に定かではなかった。
『近いし、夏休みと言わずに明日にでも行ってみようよ』
ちょうど明日は休みだ。
なんの予定も入っていなかった春香がみんなを誘うように言った。
『あぁ、いいぜ』
即答したのは大輔だ。
きっと大輔も暇をする予定だったのだろう。
それなら2人でデートすればいいのにと思ったが、翌日は6人全員の予定が空いていたのだ。
当時はそれを不思議にも思わなかったけれど、今考えてみるとなにか得体のしれない気持ち悪さを感じる。
結局『地蔵』の話を切り出したのが誰かはわからないままだったのに、6人は肝試しに向かうことになったのだった。