首取り様1
☆☆☆
翌日の夕方から6人は集合してファミレスでダラダラと時間を潰した。
別に今の時間に地蔵へ言ってみても良かったのだけれど、肝試しといえば夜になってからだろうと言うことに意見がまとまったのだ。
『そう言えば、昨日肝試しを提案したのって誰?』
ズルズルとクリームソーダの残りを音を立てて飲み干してから美樹が聞いた。
その質問に面々が顔を見合わせる。
『誰だっけ?』
佳奈は首を傾げる。
『俺じゃないぞ』
慎也が念のためにとそう言った。
すると他の5人も次々と自分ではないと発言し始めた。
結局6人のうち誰も肝試しの話はしていないということになってしまった。
『またまたぁ。誰かが怖がらせようとしているんでしょう』
佳奈はそう言って元気に笑った。
実際にみんなもそう考えていたに違いない。
発言した誰かが知らん顔をしているのだと。
だけど今ならわかる。
翌日の夕方から6人は集合してファミレスでダラダラと時間を潰した。
別に今の時間に地蔵へ言ってみても良かったのだけれど、肝試しといえば夜になってからだろうと言うことに意見がまとまったのだ。
『そう言えば、昨日肝試しを提案したのって誰?』
ズルズルとクリームソーダの残りを音を立てて飲み干してから美樹が聞いた。
その質問に面々が顔を見合わせる。
『誰だっけ?』
佳奈は首を傾げる。
『俺じゃないぞ』
慎也が念のためにとそう言った。
すると他の5人も次々と自分ではないと発言し始めた。
結局6人のうち誰も肝試しの話はしていないということになってしまった。
『またまたぁ。誰かが怖がらせようとしているんでしょう』
佳奈はそう言って元気に笑った。
実際にみんなもそう考えていたに違いない。
発言した誰かが知らん顔をしているのだと。
だけど今ならわかる。