首取り様2
「大丈夫だよ佳奈」
春香が震えている佳奈の手を握りしめた。
それでも震えは止まらない。
「そのお守りはずっと持っていて、それでもなにも起こってなかったんだろう?」
明宏に言われて佳奈は何度もうなづいた。
「うん。今までなにも」
「そうか。それならきっと佳奈が特別というわけじゃなさそうだな」
そう言われて少しだけ安心した。
「でも、この寺もうやってないみたいだな。あの地蔵について誰に聞くんだよ?」
大輔が肝心なことを心配している。
確かにお寺は発見できてもすでに廃寺となってしまっていては意味がない。
中に入ってなにかヒントがないか調べることもできるけれど、本殿の扉は開け放たれていて中はガランとしている。
建物はいつ崩れてくるかわからない状態だし、中にははいらない方が良さそうなのだ。
「ひとまず降りて、近所の人にたずねてみよう」
明宏はそう言ったのだった。
春香が震えている佳奈の手を握りしめた。
それでも震えは止まらない。
「そのお守りはずっと持っていて、それでもなにも起こってなかったんだろう?」
明宏に言われて佳奈は何度もうなづいた。
「うん。今までなにも」
「そうか。それならきっと佳奈が特別というわけじゃなさそうだな」
そう言われて少しだけ安心した。
「でも、この寺もうやってないみたいだな。あの地蔵について誰に聞くんだよ?」
大輔が肝心なことを心配している。
確かにお寺は発見できてもすでに廃寺となってしまっていては意味がない。
中に入ってなにかヒントがないか調べることもできるけれど、本殿の扉は開け放たれていて中はガランとしている。
建物はいつ崩れてくるかわからない状態だし、中にははいらない方が良さそうなのだ。
「ひとまず降りて、近所の人にたずねてみよう」
明宏はそう言ったのだった。