首取り様2
「私、影に向かってこんなこといつまで続けるつもり? って怒鳴ってやったの。ガイコツを見つけてあげたのに全然終わる気配がなくて、腹が立ってたし」
春香は昨日の夜の出来事を思い出しながら言った。
体は金縛りにあって動けないし、だけど意識だけはハッキリとした中での出来事だった。
首を切られる前に渾身の力を込めて質問したのだ。
「影はなんだって?」
明宏が身を乗り出して聞く。
「次のイケニエが決まるまで続く。そう言ってた」
「イケニエ?」
佳奈は眉間にシワを寄せる。
「僕たちのことだ」
明宏がすぐに答えた。
地蔵の首になるためのイケニエ。
春香は昨日の夜の出来事を思い出しながら言った。
体は金縛りにあって動けないし、だけど意識だけはハッキリとした中での出来事だった。
首を切られる前に渾身の力を込めて質問したのだ。
「影はなんだって?」
明宏が身を乗り出して聞く。
「次のイケニエが決まるまで続く。そう言ってた」
「イケニエ?」
佳奈は眉間にシワを寄せる。
「僕たちのことだ」
明宏がすぐに答えた。
地蔵の首になるためのイケニエ。