首取り様2
影たちは自分たちのことをゲームのキャラクターではなく、イケニエとして認識していたみたいだ。
どちらにしても、自分たちからすれば大差はないけれど。
「イケニエはどうやって決められるんだ?」
大輔の質問にも明宏が答えた。
「あの地蔵が見えるかどうか。つまり、佳奈みたいなお守りや、三福寺にまつわるなにかを持っているかどうかだと思う」
「三福寺はすでになくなってるから、次のイケニエなんて見つからないなじゃないの?」
春香が青ざめて言った。
その可能性はゼロじゃないかもしれない。
三福寺にまつわるものを持つ者なんて、そう多いとは思えない。
ご近所さんだった人たちなら、まだなにかを持っているかもしれないけれど。
「それじゃあ、いつまでも私達がイケニエで変わらないってこと? そんなことになった、ここにいる全員の首が……!」
春香が叫ぶように言ってそのまま両手で顔を覆った。
どちらにしても、自分たちからすれば大差はないけれど。
「イケニエはどうやって決められるんだ?」
大輔の質問にも明宏が答えた。
「あの地蔵が見えるかどうか。つまり、佳奈みたいなお守りや、三福寺にまつわるなにかを持っているかどうかだと思う」
「三福寺はすでになくなってるから、次のイケニエなんて見つからないなじゃないの?」
春香が青ざめて言った。
その可能性はゼロじゃないかもしれない。
三福寺にまつわるものを持つ者なんて、そう多いとは思えない。
ご近所さんだった人たちなら、まだなにかを持っているかもしれないけれど。
「それじゃあ、いつまでも私達がイケニエで変わらないってこと? そんなことになった、ここにいる全員の首が……!」
春香が叫ぶように言ってそのまま両手で顔を覆った。