首取り様2
「イケニエが私達じゃなくなったら、慎也と美樹ももとに戻るの?」
聞くと明宏は「わからない」と、素直に答えた。
「もしかしたら戻らないかもしれない。でも、戻る可能性もあると思う」
誰も経験したことがないのだから、戻ると断言だってできるはずがなかった。
ただ、自分たちがイケニエから脱することはできるかもしれないのだ。
そうすればきっとまたなにかが変わる。
行動しなければなにも変わらない。
「どうする?」
その質問は酷だった。
佳奈の返事次第では慎也も美樹ももとには戻らないままかもしれないのだから。
押し黙ってしまった佳奈より先に、春香が口を開いた。
聞くと明宏は「わからない」と、素直に答えた。
「もしかしたら戻らないかもしれない。でも、戻る可能性もあると思う」
誰も経験したことがないのだから、戻ると断言だってできるはずがなかった。
ただ、自分たちがイケニエから脱することはできるかもしれないのだ。
そうすればきっとまたなにかが変わる。
行動しなければなにも変わらない。
「どうする?」
その質問は酷だった。
佳奈の返事次第では慎也も美樹ももとには戻らないままかもしれないのだから。
押し黙ってしまった佳奈より先に、春香が口を開いた。