首取り様2
☆☆☆
「次は、誰を選ぶかだな」
明宏が顎に手をあててつぶやく。
「あまり知らない人の方がいいな」
春香がおずおずとつぶやくように言った。
それは佳奈も賛成だった。
よく知っている人物に押し付けるのはさすがに気が引ける。
「だからって通行人を捕まえてお守りを渡すわけにもいかねぇしなぁ」
大輔はすっかり傷の痛みが引いたのか、さっきから顔色がよくなっている。
「お守りを渡すだけじゃない。なにか理由をつけて地蔵まで行ってもらわないといけないんだ」
明宏の言葉に佳奈も考え込んでしまった。
そんなに都合よく動いてくれる人がいるとは思えない。
「ちょっと待ってて」
なにかを思いついたような表情を浮かべて明宏がリビングを出ていく。
「次は、誰を選ぶかだな」
明宏が顎に手をあててつぶやく。
「あまり知らない人の方がいいな」
春香がおずおずとつぶやくように言った。
それは佳奈も賛成だった。
よく知っている人物に押し付けるのはさすがに気が引ける。
「だからって通行人を捕まえてお守りを渡すわけにもいかねぇしなぁ」
大輔はすっかり傷の痛みが引いたのか、さっきから顔色がよくなっている。
「お守りを渡すだけじゃない。なにか理由をつけて地蔵まで行ってもらわないといけないんだ」
明宏の言葉に佳奈も考え込んでしまった。
そんなに都合よく動いてくれる人がいるとは思えない。
「ちょっと待ってて」
なにかを思いついたような表情を浮かべて明宏がリビングを出ていく。