首取り様2
そして5分ほどで戻ってきたとき右手にはクラス写真が握られていた。
「その写真をどうするの?」
春香が質問すると、明宏はクラス写真をテーブルの上に置いた。
総勢40名の大きなクラスだ。
写真を取ったときの並び順は自由だったので、佳奈たちは集まって写っている。
ピースサインをしている自分の姿を見つけて佳奈は少しだけ微笑んだ。
この頃もそれなりに悩みがあったはずだけれど、今ではすっかり忘れてしまった。
それくらい大きな壁が今は自分たちの前に立ちはだかっている。
「目立たないグループを選ぶんだ」
写真を見ている明宏の目がギラギラと光って見えた。
「まさか、クラスメートの中から選ぶつもり?」
春香が引きつった表情で聞く。
明宏は躊躇なく頷いた。
「赤の他人にやらせることはできない。顔見知りで、だけど僕たちとは少し遠い存在を選ぶのが一番いいと思うんだ。他のクラスの奴らでもいいかと思うけど、連絡先がわからないから」
「その写真をどうするの?」
春香が質問すると、明宏はクラス写真をテーブルの上に置いた。
総勢40名の大きなクラスだ。
写真を取ったときの並び順は自由だったので、佳奈たちは集まって写っている。
ピースサインをしている自分の姿を見つけて佳奈は少しだけ微笑んだ。
この頃もそれなりに悩みがあったはずだけれど、今ではすっかり忘れてしまった。
それくらい大きな壁が今は自分たちの前に立ちはだかっている。
「目立たないグループを選ぶんだ」
写真を見ている明宏の目がギラギラと光って見えた。
「まさか、クラスメートの中から選ぶつもり?」
春香が引きつった表情で聞く。
明宏は躊躇なく頷いた。
「赤の他人にやらせることはできない。顔見知りで、だけど僕たちとは少し遠い存在を選ぶのが一番いいと思うんだ。他のクラスの奴らでもいいかと思うけど、連絡先がわからないから」