首取り様2
確か、3人共読書が趣味だと聞いたことがあった。


「よし、それならこいつらで決まりだな。連絡先はわかるよな?」


大輔に言われて明宏は頷いた。


クラスメートの連絡先は全員メッセージを介して知っていた。


それから先はトントン拍子だった。


明宏が3人組のうち1人に連絡を入れると、ファミレスに集合するように伝えたのだ。


幸か不幸か、3人は揃って図書館にいたようで他のメンバーに連絡をする必要がなかったのだ。


約束のファミレスに到着したとき、3人はすでに席に座ってドリンクバーを飲んでいた。


「呼び出して悪かったな」


現れた大輔を見て一瞬3人の表情がこわばるが、すぐ後ろにいる明宏を見つけて表情を緩めた。


大輔と3人では雰囲気が違いすぎて戸惑ってしまうのだ。


「大丈夫だよ。それより用事ってなに?」


メガネをかけている大塚くんが4人が向かいの席に座るのを確認してから口を開いた。


視線はキョロキョロと定まっていない。
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