首取り様2
☆☆☆

目が覚めたとき佳奈と春香は真っ先に男子用の客間へ向かった。


ノックをしてドアを開けてみると、大輔と明宏はすでに布団の上に座っていた。


青ざめてはいるけれど落ち着いている様子だ。


「明宏、影とはなにか話した?」


春香に質問に明宏は何度か咳払いをして頷いた。


首を切られてしまっているから、喉に違和感があるのかもしれない。


「話したよ。首が隠されている場所の共通点があるのかどうかを」


「それで?」


佳奈は身を乗り出す。


明宏は一瞬佳奈へ視線を向けて、すぐにそらしてしまった。


その態度にチクリと胸が痛む。


でも、もう首を探さなければよかったなんて思わない。


「首のあった場所をしっかり探せと言われた」
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