首取り様2
大塚たち3人組に押し付けようとしたけれど、できなかった。
「大塚たちじゃない。別の誰かが地蔵を見たんだ」
「誰だよそれは」
「わからない」
大輔の言葉に明宏は首を振った。
イケニエが変わったということは自分たちは開放されたということだ。
しかし、手放しでは喜べないことがあった。
「じゃあ美樹と慎也はどうすんだよ!」
ガンッ! と今度は足でテーブルを蹴とばす。
起きて全員の首が取られていないことを確認したあと、慎也と美樹の体も確認した。
そこにあったのは今までと変わらず首のない胴体だけの2人だったのだ。
それを見たとき佳奈はまだ絶叫しそうになった。
自分たちはすでに悪夢から逃れたというのに、首を取られた2人が助からないなんて……!
「次のイケニエが見つかっても首が地蔵についてしまえばそれで終わりってことか」
明宏が低い声でつぶやく。
「大塚たちじゃない。別の誰かが地蔵を見たんだ」
「誰だよそれは」
「わからない」
大輔の言葉に明宏は首を振った。
イケニエが変わったということは自分たちは開放されたということだ。
しかし、手放しでは喜べないことがあった。
「じゃあ美樹と慎也はどうすんだよ!」
ガンッ! と今度は足でテーブルを蹴とばす。
起きて全員の首が取られていないことを確認したあと、慎也と美樹の体も確認した。
そこにあったのは今までと変わらず首のない胴体だけの2人だったのだ。
それを見たとき佳奈はまだ絶叫しそうになった。
自分たちはすでに悪夢から逃れたというのに、首を取られた2人が助からないなんて……!
「次のイケニエが見つかっても首が地蔵についてしまえばそれで終わりってことか」
明宏が低い声でつぶやく。