首取り様2
「そんなの絶対に許せない!」
佳奈が後を追いかけるように叫んだ。
互いに恋人の首を取られた者同士、妙な絆が感じられた。
「次のイケニエになった奴らは昨晩1度目の首探しをしているはずだ。成功していればいいけれど」
そう言われて佳奈はいても立ってもいられなくなり、勢いよく立ち上がった。
地蔵に首がついているかどうか、確認しに行くのだ。
「待って佳奈。私達にまだ地蔵が見えると思う?」
春香に聞かれて佳奈は一瞬自信を無くした。
しかしお守りを取り出してそれを見せた。
「私はそう信じてる。それに、私は悪夢から勝手に放り出されるなんて嫌」
今までは悪夢から抜け出すために必死だった。
けど今は違う。
慎也と美樹を置いて自分たちだけ開放されるなんて間違ってる。
「うん。このままじゃ終われない」
明宏と佳奈は2人で家を出たのだった。
首取り様3へつづく
佳奈が後を追いかけるように叫んだ。
互いに恋人の首を取られた者同士、妙な絆が感じられた。
「次のイケニエになった奴らは昨晩1度目の首探しをしているはずだ。成功していればいいけれど」
そう言われて佳奈はいても立ってもいられなくなり、勢いよく立ち上がった。
地蔵に首がついているかどうか、確認しに行くのだ。
「待って佳奈。私達にまだ地蔵が見えると思う?」
春香に聞かれて佳奈は一瞬自信を無くした。
しかしお守りを取り出してそれを見せた。
「私はそう信じてる。それに、私は悪夢から勝手に放り出されるなんて嫌」
今までは悪夢から抜け出すために必死だった。
けど今は違う。
慎也と美樹を置いて自分たちだけ開放されるなんて間違ってる。
「うん。このままじゃ終われない」
明宏と佳奈は2人で家を出たのだった。
首取り様3へつづく