首取り様2
刃物になった手を空中で振り回す度にブンブンと風を切る音がする。
「一旦逃げろ!」
明宏が攻撃から身をかわすために中腰になって叫んだ。
3人が背中を向けて逃げ出しても黒い化け物は手当たりしだいに攻撃を続けた。
刃物になったては草や枝をいとも簡単に切り落としていく。
そしてそれは太い幹に突き刺さった。
これで動きが止まるのではないかと期待したが、ギギギッと音がして木がきしんだ。
「嘘だろ。木1本切り倒せるのか」
明宏が青ざめる。
幸い木が倒れるところまではいかなかったが、斜めになった状態で他の木に支えられている。
「ダメだ。森から逃げよう!」
「でも、まだ首が……!」
佳奈が叫んだときだった。
不意に木々の隙間が明るくなった。
ハッと息を止めて3人同時に空を見上げる。
「一旦逃げろ!」
明宏が攻撃から身をかわすために中腰になって叫んだ。
3人が背中を向けて逃げ出しても黒い化け物は手当たりしだいに攻撃を続けた。
刃物になったては草や枝をいとも簡単に切り落としていく。
そしてそれは太い幹に突き刺さった。
これで動きが止まるのではないかと期待したが、ギギギッと音がして木がきしんだ。
「嘘だろ。木1本切り倒せるのか」
明宏が青ざめる。
幸い木が倒れるところまではいかなかったが、斜めになった状態で他の木に支えられている。
「ダメだ。森から逃げよう!」
「でも、まだ首が……!」
佳奈が叫んだときだった。
不意に木々の隙間が明るくなった。
ハッと息を止めて3人同時に空を見上げる。