首取り様2
確かに聞こえてくる心音。
佳奈はハッと息を飲み、心音を聞いた状態で慎也の体を抱きしめた。
「い、生きてる!!」
思わず声が上ずった。
「嘘だろ」
明宏が駆け寄り、慎也の手を握って脈拍を確認した。
ドクンッドクンッドクンッ。
「本当だ」
心拍が弱っている様子もない。
「慎也は生きてる! まだ生きてる!」
佳奈はまだ両目から涙がこぼれ出るのを感じた。
だけど今度は悲しみの涙じゃない。
慎也が生きているという確かなものを見つけた喜びからだった。
「首が地蔵のものになっても生き続けるって、どういうこと?」
美樹の言葉に明宏は振り向いた。
「わからない。少し考えないといけないみたいだ」
佳奈はハッと息を飲み、心音を聞いた状態で慎也の体を抱きしめた。
「い、生きてる!!」
思わず声が上ずった。
「嘘だろ」
明宏が駆け寄り、慎也の手を握って脈拍を確認した。
ドクンッドクンッドクンッ。
「本当だ」
心拍が弱っている様子もない。
「慎也は生きてる! まだ生きてる!」
佳奈はまだ両目から涙がこぼれ出るのを感じた。
だけど今度は悲しみの涙じゃない。
慎也が生きているという確かなものを見つけた喜びからだった。
「首が地蔵のものになっても生き続けるって、どういうこと?」
美樹の言葉に明宏は振り向いた。
「わからない。少し考えないといけないみたいだ」