首取り様2
☆☆☆
その後、3人は無言で地蔵へと向かった。
そこには慎也の首の隣に美樹の首がついた地蔵が鎮座していた。
「美樹……ごめん美樹! 僕じゃダメだった……!」
明宏が地蔵にすがりつくようにして謝罪を繰り返す。
その姿を見ているだけで佳奈は泣いてしまいそうになった。
それでも涙をグッと押し込めて、隣の慎也の地蔵を見つめた。
昨日確認したときと何も変わっていない。
しっかりと目を閉じている慎也の首。
ぬくもりを感じられそうな気がしてそっと触れてみるけれど、それは石そのものの冷たさがあり、胸がチクリと傷んだ。
「みんな心配してる。戻ろうよ」
春香がそう声をかけるまで、明宏は地蔵にすがりついていたのだった。
その後、3人は無言で地蔵へと向かった。
そこには慎也の首の隣に美樹の首がついた地蔵が鎮座していた。
「美樹……ごめん美樹! 僕じゃダメだった……!」
明宏が地蔵にすがりつくようにして謝罪を繰り返す。
その姿を見ているだけで佳奈は泣いてしまいそうになった。
それでも涙をグッと押し込めて、隣の慎也の地蔵を見つめた。
昨日確認したときと何も変わっていない。
しっかりと目を閉じている慎也の首。
ぬくもりを感じられそうな気がしてそっと触れてみるけれど、それは石そのものの冷たさがあり、胸がチクリと傷んだ。
「みんな心配してる。戻ろうよ」
春香がそう声をかけるまで、明宏は地蔵にすがりついていたのだった。