首取り様2
春香がそう言う横で明宏が左右に首を振った。
なにか考えていたことがあるみたいだ。
「おそらく、慎也の首が地蔵についたからだ」
「え? どういうこと?」
佳奈は首をかしげて聞き返す。
「あの黒い化け物はどう考えても地蔵の味方だ。地蔵に首がつくことで、黒い化け物は大数を増やすことができたんだと思う」
地蔵と黒い化け物が連動しているということか。
「じゃあ、美樹の首がついている今夜は……」
春香が青ざめた顔で明宏を見る。
「多分、もっと大数が増えている。それか、力を増しているかもしれない」
「これ以上黒い化け物が増えたら、首なんて探せるわけがないじゃん!」
佳奈は悲痛な悲鳴を上げた。
誰にもぶつけることのできない苛立ちが湧き上がってくるのを感じる。
回数を重ねれば重ねるほどに難易度が上がっていくところも、ゲームにそっくりだ。
まるで自分たちをキャラクターとしてもてあそばれている気がしてくる。
いや、実際にそうなのかもしれない。
なにか考えていたことがあるみたいだ。
「おそらく、慎也の首が地蔵についたからだ」
「え? どういうこと?」
佳奈は首をかしげて聞き返す。
「あの黒い化け物はどう考えても地蔵の味方だ。地蔵に首がつくことで、黒い化け物は大数を増やすことができたんだと思う」
地蔵と黒い化け物が連動しているということか。
「じゃあ、美樹の首がついている今夜は……」
春香が青ざめた顔で明宏を見る。
「多分、もっと大数が増えている。それか、力を増しているかもしれない」
「これ以上黒い化け物が増えたら、首なんて探せるわけがないじゃん!」
佳奈は悲痛な悲鳴を上げた。
誰にもぶつけることのできない苛立ちが湧き上がってくるのを感じる。
回数を重ねれば重ねるほどに難易度が上がっていくところも、ゲームにそっくりだ。
まるで自分たちをキャラクターとしてもてあそばれている気がしてくる。
いや、実際にそうなのかもしれない。