イカれ恋人
まぁそんな感じで、彼は僕に「友達から始めよう」と言って毎日連絡してくるようになった。

始めるって最終地点はなんだと聞いたら、「親友」と答えた。

多分こいつも友達居ないんだな。



僕もそんなに人付きあいする方じゃない。

地元から離れても、友達と呼べる人は皆無。

さらに仕事が時期によって死ぬほど忙しいから、休息取って生きていくのがやっと……みたいな生活をしていた。


最初はなんか変な奴だし笑顔怖いなって思ったが、付き合っていくと面白い奴だなという結論に落ち着く。

明るくて爽やかでイケメンという僕の苦手なタイプだ。

しかしこれが案外上手くいくもんで、インドア派の僕を色んな所へ連れ出してくれた。

ほんの少し押し付けがましい。
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